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親心

阿弥陀さまは「親」にたとえられる。

私の母はいくらか体が弱かった。
寝込んでいる日もあった。
世渡り上手ではないけれど
だけど誠実で優しく、あたたかく見守ってくれた。
学校から帰ればいつも家にいて迎えてくれた。
それは恵まれていて幸せなことだった。

阿弥陀さまをたのんだ心で称える念仏は、実の親に話しかけるような声色になる。
それはひとえに阿弥陀さまの慈悲の心によるもの。
「ありのまま」の私の姿を知っていて、それをすべて受け入れてくれているから。
「がんばっている自分」「立派な自分」「慎ましい自分」などの演出はひとつもいらない。

そんな安心感が、私の肩の力を抜かせて、腹の底からの念仏になる。

by sunao-bluelite | 2017-06-16 06:52